剣道の防具の重さは、選手のパフォーマンスに大きな影響を与える重要な要素です。
初心者から上級者まで、適切な重さの防具を選ぶことは、対戦時の快適さや動きやすさに直結します。
実際に試合や練習を通じて体験することで、その重さがどれほど影響を与えるかを理解することができるでしょう。
剣道の防具の重さとは?
防具の各部位の重さ
まず、防具の各部位にはそれぞれ異なる役割があり、重さもそれに応じて変わります。
以下に、一般的な剣道防具の主な部位とその重さのおおよその目安を示します。
面の重さ
一般的に700g~1,200グラム程度の重さです。
面は頭部を保護する重要な役割を果たすため、安全性が最優先され、その設計には複雑さが求められます。
防具全体の中でも、重量感が出やすい部分なのです。
面が重いことで、衝撃吸収性能が高まり、選手を危険から守ることができます。
胴の重さ
1,200g~2,000グラム前後の重さで、非常に頑丈に作られています。
胴は選手の体を守るための重要なパーツです。
特に、胸部や腹部を強打から守るため、頑丈な作りが求められます。
このため、一般的には厚めのパーツが使用され、必然的に重さが増します。
籠手の重さ
両手の1セットで600g~800グラム程度の重さです。
籠手は手首や手の甲を保護し、しっかりと技を決めるために設計されています。
そのため、適度な重さを持たせることが必要です。
また、一定の重さを持つことで、衝撃をしっかりと吸収し、選手の手や腕を守ることができます。
垂れの重さ
400g~800グラム程度の重さです。
剣道の試合中に受ける打撃は、想像以上に強力です。
そのため、剣道の試合や稽古中に直面するさまざまな攻撃から選手を守る役割があります。
特に、垂れ部分がしっかりとした重さを持つことで、打撃からの保護効果が増し、選手が安心して戦うことができます。
防具を全て装着した時の合計の重さ
防具一式で2,900g~4,800グラム程度になります。
メーカーやサイズ、価格によっても変わる部分ですが、重さは概ね上記の範囲内に収まるでしょう。
全て装着した時には、それなりのずっしり感があるのが特徴です。

重さが練習や試合に与える影響
防具の重さは選手の運動能力や疲労感に直結します。
特に剣道のような競技では、瞬時に動き、相手の攻撃をかわしたり反撃する必要があります。
重い防具を身につけていると、その分余計な力を使ってしまい、パフォーマンスが低下する可能性があります。
さらに、重い防具は精神的にも疲労感を引き起こします。
選手は体力を温存するために動きを抑えがちになり、結果として攻撃や防御のタイミングを逃してしまうことが考えられます。
センス良く試合をするためには、やはり適切な重さの防具が求められています。
軽量化のための工夫とメンテナンス方法
定期的なメンテナンスと適切なケアは防具の軽量化において非常に重要です。
これにより、防具の劣化を防ぎ、不要な重さを減らすことができます。
理由としては、剣道防具は使用するにつれて汚れや水分が溜まり、重量が増すためです。
特に湿気の多い環境や汗を多くかく場面では、防具が重く感じられることが多いです。
そのため、定期的な手入れが必要です。
防具のクリーニング
防具は、定期的に専門業者のクリーニング店に出して洗うことで、汚れや湿気を取り除きます。
特に内側は汗を吸収しやすいので、丁寧に洗浄してもらうことが大切です。
風通しの良い場所に保管
使用後は、風通しの良い場所で乾燥させることが重要です。
特に、使用後はしっかりと汗を拭き取り、風通しの良い場所で乾かすことが推奨されます。
湿ったまま保管すると、カビや匂いの原因になり、結果として防具が重たく感じることがあります。
消耗品の定期的な交換
防具の一部が摩耗すると、全体のバランスが崩れ、必要以上にパーツが重く感じることがあります。
特に面の紐や籠手の内側のクッション材は消耗品と考え、適宜交換しましょう。
⇒「剣道の防具の値段ってどのくらい?価格差の理由と正しい予算設定について」
まとめ
体重が軽い選手が重い防具を着用すると、動きづらさを感じることがあるでしょう。
その結果、技術の実践に支障をきたすことになります。
一方で、適度に身体にフィットした防具を使用している選手は、スムーズな動きを維持しやすく、技をより効果的に発揮できます。
また、重い防具を着けていても、疲れにくくなる方法が存在します。
たとえば、定期的な筋力トレーニングや姿勢の改善を行うことで、身体性能を向上させることが可能です。
自分の体に合った防具をしっかりと選び、トレーニングやメンテナンスも行いながら、満足のいく剣道ライフを送りましょう。